北風工房 Mariya ■■■更新:2007/09/19■■■ 北風工房 Mariya
■12■プロペラの修理(つよし号) 続編はこちら 続編@ 更新:2007/09/19
プロペラの先端が破損しました。
プロペラ修理の始まりです。
2006/10/15 北風工房のピットに入りました。
【修理前の写真】
@先端部3本とも破損
A先端部3本とも破損
その他にヒビの入った部分
どうやって直そうかと検討の結果、今回はセロテープ大作戦に決まりました。
破損部にセロテープを貼って、FRPを流し込む型を作ります。
型はセロテープで貼るだけなので簡単です。
流し込む型の中に入れる、ガラス繊維を切って準備します。
切ったガラス繊維をセロテープの型の中にセットします。
ポリの樹脂を準備します。
紙コップに重さを量りながら入れます。
今回は取り合えず20グラムつくります。(実際には21グラムになってしまいました。)
でもOKです。
(ポリ樹脂は模型やさんで購入したもの)
写真のような缶に入って売ってます。セットで硬化剤も入ってます。(ゼリー状のものです。)
ポリ樹脂に硬化剤を入れます。
ポリ樹脂は、セットについているもの(ゼリー状のもの)ではなく、液状のものを使用します。
液状の硬化剤は別途ホームセンターで購入したものです。
セットについているものは、既定量使用してもあまりうまく樹脂が硬化しないので、
液状の硬化剤を使用しています。
硬化剤は目薬をさす要領で10滴たらします。
(樹脂10gに対して5滴(0.1g)の割合です。)
いらない割り箸でよく攪拌して、セロテープで作った型に流し込みます。
修理するプロペラを立てて置くのにいらないダンボール箱を利用してプロペラを、
立てておきます。
セロテープの型(先ほど作ったもの)に上から樹脂を流し込みます。
セロテープの型に樹脂を流し込んだ状態
樹脂か硬化したらセロテープをはがします。
下は、セロテープをはがした状態です。
同じ方法で3本とも行います。
先端部もとの形に削ります。
(過去の修理状態が見えてきました。何度も修理をしています。)
上記で削ったプロペラをバランス調整用の回転台に取り付けて、
3本のプロペラの重さのバランスを調べる。
(回転させて回転が止まる状況を見る。)
下向きの1本のプロペラの重さが少し重いのがわかる。
今回は軽いプロペラを少し重たくする事にしました。
ワッシャーをセロテープで貼り付けて、重くする重さを調べる。
上記のワッシャー3枚でバランスがとれました。
重さは7gでした。
先端近くの中に入っている発泡スチロール部に樹脂を入れて7g分重くします。
下の写真のようにルーターで削って流し込むところを作ります。
樹脂を流し込んで固めます。
樹脂が固まったら、バランス調整台に取り付けて、バランスを確認。
ばっちしバランスがとれました。
※バランスがしっかりとれていると、振動がなくスムーズに回転します。
※振動が多いとユニットの各部が振動でよく壊れました。
※最近では修理後必ずバランスを合わせています。
※これにより振動によるフレームひび割れなどほとんどなくなりました。
3枚のプロペラの組み合わせによってバランスも変わってきます。
3枚のプロペラの組み合わせが違わないように、金属部にとなり合わせるプロペラが分かるように、
番号の刻印を打ちます。マジックペンなどで書くと消えてしまうので、
今回は刻印を打ちました。
刻印1 拡大写真
刻印2 拡大写真
刻印3 拡大写真
修理完了したプロペラ
【参考】
バランス調整台(回転台を取り付けたところ)
修理は終了しましたが、その後の続編があります。
続編@ 更新:2007/09/19
掲載:2006/11/13