北風工房 Mariya ■■■更新:2008/08/05■■■ 北風工房 Mariya


■32■マイユニットのプロペラの補修

マイユニット(イージー100)のプロペラの補修をする事にしました。

ユニットを購入してあまり日がたってない頃に、プロペラをアイドリング状態で回していたら、

ユニットがひっくり返ってしまってプロペラが縦方向に半分に折れてしまいました。

とりあえず修理する事にして修理しました。

その修理したプロペラでだいぶ飛んで来ましたが、最近修理箇所に亀裂が入り、

少しずつ広がっているようで、みんなからもなんとかした方がいいと言われ、

今回補修をする事にしました。

補修するプロペラです。

付け根の部分の補修跡に亀裂か入っています。

亀裂部分

亀裂部分 別の写真

先日、フライトの後見たときには、だいぶ亀裂が大きく(1.5mm程度)開いていた様な気がしましたが、工房で点検した時にはほとんど開いていない状態でした。

フライトした後の状態とプロペラをはずした時の状態では違うのかも?

もう少し状況を調べてみる事にします。

他の部分も点検しましたが、先端部分の補修あとも亀裂がありました。

下の右から左に伸びる黒い線の部分です。

前回の修理後、亀裂が入ったか?それとも前回の修理時の接着の処理が悪かったのか?

ここも補修する事にします。

現在は補修前の調査中です。

割れのある部分を力をかけて割れの具合を見る。

力をかけてもあまり割れは広がらない。

とりあえずエポキシで接着。

カーボンクロスで全部を覆う予定でいましたが、丈夫くなりすぎてプロペラ破損時に、

他への影響が大きくなるといけないと思い中心部分だけ覆う事に変更しました。

プロペラはしっかりするのはいいのだけれど、なにかあった時にプロペラだけが壊れて、

プロペラガードや駆動のシステムに影響を与えるとそちらの方が被害が大きくなるとも考えての事です。

とりあえずカーボンクロスを貼る前の準備として、現在の塗装をサンダーではがします。

サンダーと補修に使ったルーターです。いつも便利に使ってます。

次は、カーボンクロスを巻く

ロールウエスで型を取ります。

ロールウエスを巻いてマスキングテープで固定します。

反対側から見たところ。

カットする位置をマジックで印を付けます。センターの穴の位置も印を付けます。

マスキングテープをはずしたところ。

印を付けた所を鋏でカットします。

カットしたロールウエスはこんな感じです。

ロールウエスを使用したのは、ちょうどあったのと、型になじみ易い柔らかさだったので、

使う事にしました。

カットしたカーボンクロス

カーボンクロスの上にカットしたロールウエスを乗せます。

マスキングテープで、カーボンクロスに型をとります。

マスキングテープを貼ったカーボンクロス

マスキングテープに沿って、カーボンクロスを鋏でカットします。

プロペラの上に乗せるとこんな感じです。

カットしたカーボンクロスを固定します。

固定は裏面からマスキングテープで固定します。

固定した上からFRPを塗って行きます。

反対側から見た所です。

FRPが固まって乾いた後、生成します。(形を整える)余分なところをカットします。

ルーターを使って慎重にカットし削ります。

側面から見た所です。

今度は反対の面をカーボンクロスで巻きます。

反対側はカットして固定せずに、この上からFRPを塗りました。

FRPを塗ったところです。

余分なカーボンクロスを削ってとりました。

表面 

裏面 

今回はFRPをたくさん塗るので、プロペラのバランスもしっかり見る事にしました。

このプロペラ用のバランスを見る道具はまだ無いので今回作る事にしました。

ホームセンターでアルミの板を買って来ました。

こんな板です。ちょうどいい!

 

板にプロペラに合わせてボルトで止める穴を開けます。

センターはネジを切ります。(今回は6mmのネジですが)

左から穴を開けた板、中心ボルト、プロペラ止めボルト、止めナットです。

中心ボルトの先は削って尖らせます。

中心ボルトを取り付けます。

ナットを入れて任意の位置で止まるようにします。

プロペラをボルトで取り付けます。

中心ボルトを回してボルトの位置が上下できるようにします。

板にしたの写真の様にボルトを取り付け台を作ります。

中心ボルトを下側から見た所。

台にプロペラを載せたところ。

中心ボルトは下の台にこんな感じでのっています。(プロペラははずしてあります。)

やじろべいみたいな感じです。

中心ボルトの先端は(下側の尖ったところの位置は)、プロペラの重心位置より

かなり上側にセットしてあります。

中心ボルトを締めこんで行くと中心ボルトの先端位置がプロペラの重心位置に近づいていきます。

プロペラは敏感に動くようになります。

左側が重くなっています。

中心ボルトの状況

プロペラの軽い方の先端に1円玉(1g)を載せるとかなりバランスが良くなってきます。

プロペラの長辺方向と短辺方向のバランスを見ながらFRPを塗って行きます。

最終のFRPの塗装が終わりました。バランス良く塗れました。

後は、ウレタンで塗装して終わりです。

最終塗装が完了しました。

2008/7/27 舞阪パラポートにてテスト飛行を行いました。

調子はまあまあでした。

ユニットに取り付けた写真です。

 

▲戻る

 

作成:2008/04/24