北風工房 Mariya ■■■更新:2007/04/10■■■ 北風工房 Mariya
■19■ウイスパーの修理(つよし号)
上空でエンジンがストップしてしまうトラブルが続きました。
このままでは、安心して飛べないので修理する事になりました。
まずはトラブルの原因究明から。
2007/04/01 北風工房のピットにやってきました。
まずは電気系統のチェックから
テスター等で断線、短絡等を調べるが全く異常なし
状況をもう一度再確認
@飛行中のエンジンストップ
Aエンジンストップで不時着時始動スイッチを押さなくても、スターターが回った
Bスターター系統、エンジンカット系統の電気系統を入念に調べるが全く異常なし。
やっと見つけた故障原因は
アクセル部分のスイッチ(スターター、エンジンストップ)が、アクセル部分の機械的な緩み(ガタ)でスイッチが押した状態になってしまう時がある。【原因はここにあると推定】
アクセル部分を分解
スイッチとカバー部分
スイッチのカバー部
(このカバー部がゆるんで動きスイッチを押してしまう)
カバー部とアクセル本体の取り付け状況
(この部分がゆるくスイッチを押す方向に動いてしまう)
アクセル部分の部品があったのでこれにアクセルを取り替えることにしました。
でも、少し部品を作らないと使えません。
表面からの写真
裏面からの写真
スイッチ、アクセルノブを取付ける部品の製作にとりかかる事にしました。
スイッチの取り付け部品(スイッチホルダーの製作)
スイッチボタンカバー部の製作
セルモーター始動用スイッチ取付部の加工
スイッチホルダー(製作)(ジュラコン樹脂を旋盤加工)
グリップにスイッチ取付部を加工(ミニフライにて製作)
アクセルハンドルの製作
ハンドルのシャフトがなかったので、ジュラルミンの丸棒から製作(旋盤加工)
部品の製作が完了
スイッチ類の配線作業(配線後バス用コーキング材で配線部などを固定)
最終配線後、組み立てたところ
最終アクセル部完成
2007/04/07 舞阪エリアにて
最終動作確認
フライトテストも無事完了
エンジンストップボタンもいい具合に作動
スターターボタンの取り付け位置にまよいましたが、キャノピー立上時に邪魔にならすOK
アクセルハンドルの動作状態も快適
上空にてエンジンストップ、エンジンスタートを何回も行いましたが、快適に操作が出来ました。
上空で突然のエンジンストップも確認できず、とりあえずは順調。
無事持ち主に引渡しをしました。
これからのフライトが楽しみです。